
ツノの原因はフラックスだけではない|温度との切り分け方【スティーブコラム】
目次
- ツノとは何か——こて先が離れるときに引き伸ばされて固まった、はんだの突起
- フラックスの二つの働き
- フラックスが先に失活すると
- 熱が伝わらないと
- 対策は正反対
- どこで・いつ出たかを見る
- まとめ
- 関連製品・サービス
- 今回のコラムの動画はこちら
![今回のコラムの動画:ツノの原因は、フラックスだけではない [自動はんだ付け]](https://img.youtube.com/vi/dCXy77Sb7Vw/maxresdefault.jpg)
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ツノとは何か——こて先が離れるときに引き伸ばされて固まった、はんだの突起
ス みなさんこんにちは。ジャパンユニックス、ソルダリングエンジニアのスティーブです。
今回は、こて式の自動はんだ付けで出る不良「ツノ」についてお話しします。

ツノは、こて先が離れるときに引き伸ばされて固まった、はんだの突起です。では、ツノができる仕組みを見ていきましょう。

フラックスの二つの働き
ス フラックスには、酸化物を取り除く働きと、はんだの表面張力を下げる働きがあります。酸化物がなくなり、丸くなろうとする力も弱まるので、はんだは母材になじみ、こて先が離れても母材側へ戻ります。

フラックスが先に失活すると
ス ところが、フラックスが先に失活すると、はんだの表面張力が下がらなくなります。そのため、はんだはこて先に引っ張られたまま固まります。

はんだを足すとツノが収まることがありますが、量が増えたから、とは限りません。糸はんだと一緒に入る、新しいフラックスが効いている可能性が高いです。

熱が伝わらないと
ス 一方で、熱が足りなくても、ツノはよく似た形になります。母材が温まらずに、はんだが流れにくくなります。そのため、下に広がらずに冷めてしまい、固まります。

どちらのツノも、量産が安定したあとに起こることがあります。実際の温度が設定より高くずれる、当て時間が長く変わる、はんだ量が少ない。これらは、フラックスが先に失活しやすくなる変化です。位置ずれや、こて先の汚れ、摩耗で熱が伝わりにくくなると、熱不足が起こりやすくなります。見た目では区別しにくく、まずフラックスが疑われるので、熱不足は見落とされやすいのです。

対策は正反対
ス しかも、二つのツノは、原因に対する対策が正反対です。熱不足の対策で温める時間を長くすると、フラックスが失活して、ツノが出ることがあります。逆に、ツノを抑えようとして時間を短くすると、今度は未濡れが出ることもあります。

窒素雰囲気下では、フラックスの酸化を抑えるため、活性を長持ちさせます。その条件が変わると、ツノが増えることもあります。量産で条件を変えたときは、何を・いつ・なぜ変えたかが記録に残っているかで、あとが大きく変わります。

どこで・いつ出たかを見る
ス 固まった形の外観より、ツノがどの場所・どのタイミングで発生したかをリアルタイムに見るほうが、情報量があります。見るポイントは、突起の向き、切れた瞬間、濡れの状態、こて先の状態。そして5つ目が、うまくいっているときの比較材料を、記録として持っているかです。

ここまでの話も、これから挙げる観点も、何かを変更する手順ではありません。設定・条件・材料を実際に変えるかどうかは、お客様ご自身の変更管理手順(4M変更管理)に従い、お客様が承認のうえでご判断ください。
- 突起の向き
- 切れた瞬間
- 濡れの状態
- こて先の状態
- 良品との比較材料——うまくいっているときの比較材料を、記録として持っているか
まとめ
- ツノの原因は、フラックスだけではない
- 熱が足りなくても、よく似たツノになる
- 固まった形だけでなく、どこで・いつ出たかを見る
ス ツノの原因は、フラックスだけではありません。熱が足りないこともあります。固まった形だけでなく、どこで・いつ出たかを見る、という話でした。


\ツノが出たとき、何かを変える前に何を確認するか/
詳しいチェック項目は、この資料にまとめました。はんだ付け不具合対策チェックリスト(全2ページ)——1ページ目は現場で使う走査用チェック欄、2ページ目はなぜそこを見るかの補足です。
他にも知りたいことがある方は、どうぞお気軽にジャパンユニックスまでご相談ください。
関連製品・サービス
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![今回のコラムの動画:ツノの原因は、フラックスだけではない [自動はんだ付け]](https://img.youtube.com/vi/dCXy77Sb7Vw/maxresdefault.jpg)

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