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IPC トレーニング NEWS

車載部品製造にも採用し、効果を実感

生産コストの削減と品質の安定化は、グローバルスタンダードと社内規格の併用が鍵!

日本精工株式会社(NSK)は、2016年に、創業100周年を迎えた、国内外の主要メーカーで採用されている、ベアリングの老舗トップメーカーです。2000年よりIPCを採用し、品質の安定化を実現。導入の経緯と効果について、自動車部品本部・設計品質管理部に話を伺いました。

NSK
社名 日本精工株式会社 (NSK Ltd.)
創立 1916年11月8日 (大正5年)
売上高(連結) 9,749億円 (2015年3月期)
従業員数(連結) 31,088人 (2015年3月31日現在)
事業内容 1916年、日本初の軸受(ベアリング)を製造するパイオニアとして創業。以来、日本第一位、世界でも有数の地位を誇る。軸受生産で培った精密加工技術を利用し、自動車部品、精機製品、電子応用製品への多角化にも成功。
60年代からグローバル展開を本格化し、70年にはブラジル、その後も北中南アメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国に新たな生産・販売拠点を開拓。特に急速に成長する中国市場において、研究開発から販売、技術サービスまで自己完結できる強固な体制を構築している。

IECやJISとの違い。自社規格と併用して採用することを決定

――IPC導入の経緯を教えてください。

1990年代前半、中国や台湾のサプライヤーと話をした際、彼らから頻繁に「IPC」が出てきました。アジア諸国のサプライヤーは、発注元である欧米メーカーからIPCに則って製造を行うように指導されていることを知り、グローバルで展開するには、IPCの情報が欠かせないと判断し、自社規格と併用して採用することを決定しました。その中身も、国際規格であるIECとも深く連携しつつ、IECやJISより広く、細かく、深く規定してあります。

IPCは、全体を保管する役割。
現場向けにカスタマイズし、多国間でも品質の統一化を実現

――それまではどういった規格で製造していたのですか?

JISや仕入先や発注者毎の基準と自社の品質基準のなかで進めていました。しかし、JISは、最低限守るべき基準こそ定義していますが、すべてをカバーしていません。発注者の仕様書も同様で、様式やレベルもバラバラです。海外での発注者側は、IPCを採用していることを発注条件とし、EMSなど受注する側も必ず対応しています。

自動車部品本部・設計品質管理部
武井利泰様

――どのようにIPCを活用していますか?

製造基準は、あくまでお客様の要求品質が第一。特に車載メーカーは、品質に対する要求は高い。IECやJISを採用し、そこで規定されてない範囲は、IPCを採用します。IPCは、全体を補完するものとしての役割です。実際では、JISやIECを見ても分からない、判断がつきにくいケースが多々あります。そうした時の解決策としてIPCを活用します。

ラインで作業をする各オペレータには、IPCの品質条件を実際の現場向けにカスタマイズしています。実際の製品を使用した工程毎の良品・不良判定を記した“指導書”を作っています。実際の現場と製品等で再構成することで、様々なオペレータも、IPCに準拠した作業ができ、多国間で品質の統一化が図れるようになりました。

大幅なコストダウンと品質の安定化。
国際的に認められた基準でスタートし、徐々に自社規格を定める

――IPCを使った効果、良かった点を教えてください。

これまで社内で統一化に苦労していた品質基準をIPCに合わせることで、判断基準が明確になり、品質のバラツキによる不良率が軽減しました。また、製造担当者と品質検査担当者が同じ判断基準を持てるようになり、コミュニケーションが取りやすくなりました。

一方で、IPCでは、多くの範囲をカバーしていますが、自社の製品特性を踏まえ、品質改善のために必要な工程は、自社規格として定めています。自社規格を多言語に翻訳をして他国へ展開するには、多大な労力とコストが発生します。既に翻訳されているIPCを幅広く採用することで、大幅なコストダウンと品質の安定化が同時に測れることが出来ました。

自動車部品本部・設計品質管理部
グループマネージャー
佐藤浩一様

世界に一歩踏み出した瞬間、IPCが必須に。
日本のマザー工場の品質基準を世界各地へ展開。

――グローバルビジネスでのメリットはいかがですか?

IPCは、日本語、英語はもちろん、中国語やタイ語など各国の言葉に翻訳されています。IPCをベースとした日本のマザー工場のやり方、品質基準を、世界各地の工場へ展開するのにとても役立っています。

日本でビジネスをしているとJISで事足ります。グローバルに事業を展開する際には、必ずと言って良いほど、IPCに直面します。また、新規事業へ参入する際に、どの程度まで品質基準を定めるか悩ましいところがあります。その場合は、IPCを基準に国際的に認められた品質基準からスタートし、徐々に自社規格を定めることで、より良い品質へ改善をしていくことが可能です。

――IPCを検討している企業へアドバイス

IPCは写真やイメージなどで作業を詳しく解説してくれていて、とても分かりやすい。教科書や参考書のようなもので、これを基準にし、自社用に活用すれば、オペレータにも的確に指示が出せるようになります。海外メーカーとの関係構築にも重要です。IPCは、製造の効率化、品質の均一化、ビジネスの拡大など、さまざまな面に良い効果を及ぼします。ぜひうまく使って欲しいですね。

※イメージ画像。実際の製造現場とは関係ありません

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