IPCはんだ付けコンテスト2025日本大会、採点結果発表!

IPCはんだ付けコンテストとは?

IPCはんだ付けコンテストとは国際標準化団体のIPCが主催するHand Soldering Competitionの日本大会です。

IPC Hand Soldering Champions

プリント基板アセンブリの重要なプロセスの1つは、手によるはんだ付け作業です。手はんだ付けで作業を行う技術者は、プリント基板アセンブリに部品をはんだ付けする際に特殊な技術を持っています。
IPCでは、世界中のさまざまな展示会などの会場において、各国、地域ごとにはんだ付けコンテスト(Hand Soldering Competition)を主催し、世界中のはんだ付け技術者を世界の最前線で光を当てることに支援しています。この大会では、企業を代表して参加頂く手はんだ付けの高度技術者が、指定された時間内でプリント基板にはんだ付けを行い、IPC-A-610J-STD-001による品質判定とIPC-7711/21によるリワークの手順と品質の高さを競い合います。
IPCでは、職業として活躍されるプロフェッショナルと学生を対象に競技会を開催し、優勝、準優勝、3位には賞金を授与しています。日本大会では、高性能はんだごてであるJBCのソルダリングステーションが使用されました。

10/29-31 IPCはんだ付けコンテスト2025 in 名古屋

全国から寄せられた多数の応募者の中から、1次・2次予選を突破した精鋭32名が2025年10月、名古屋で開催された本選に集結しました。
北は北海道、南は九州まで。大手企業のチームとして挑む選手から、匠の技を誇る小規模企業のエンジニアまで、日本屈指のはんだ付けスペシャリストたちが一堂に会しました。
本選では、チップやQFPなどの表面実装部品・挿入部品を対象に、部品の取り外し・取り付け・機能テストまでを通じて総合的なはんだ付けスキルを競う、まさに日本最高レベルの戦いが繰り広げられました。

表彰式についてはこちら!

IPCはんだ付けコンテスト 2025年度日本大会の様子

productronica 2025

IPCはんだ付けコンテスト優勝者はドイツで行われるIPC Hand Soldering Championsの出場資格を獲得します。同イベントはドイツで開かれる展示会、productronica 2025にて開催されます。productronicaは、最新のエレクトロニクスの開発・製造技術が一堂に会する業界屈指のリーディングメッセです。

採点結果発表!

第1位の結果解説と主な減点ポイント

1位の方は、部品の取外し・部品の取付け・機能テストすべてをクリアし見事満点のスコアを獲得しました!
今回のコンテストは制限時間45分の中で、テスト用サンプル基板の難易度も高く、3つの項目すべてをクリアできたのは1~3位の方のみでした。また、1~4位の方のポイント差は約30ポイントと非常にハイレベルなコンテストとなりました。

主に指摘された減点ポイント(右図参照)
減点無しのパーフェクトスコアでした。

第2位の結果解説と主な減点ポイント

2位の方も1位の方同様に、部品の取外し・部品の取付け・機能テストすべてをクリアしました。僅かな点で惜しくも2位となってしまいました。

主に指摘された減点ポイント(右図参照)
「サイドのはみ出し」「不ぬれ」などが主な減点要因でした。短い時間での集中力が求められます。

第3位の結果解説と主な減点ポイント

3位の方は4ポイント差で惜しくも3位となってしまいました。

主に指摘された減点ポイント(右図参照)
「ラジアルリード-垂直傾き」「ジャンパー線隣接部品の高さ超え」、などが主な減点要因でした。はんだ付けだけではなく部品の傾きや高さなど3次元的に気をつける必要があります。

第4位の結果解説と主な減点ポイント

4位の方は機能テストでNGがあり、惜しくも4位となりました。
5位以降の3項目の結果とスコアは総合結果をご参照ください。

主に指摘された減点ポイント(右図参照)
「極性相違」「異物破片(FOD)」、などが主な減点要因でした。極性相違によるLED不点灯が大きく減点ポイントとなってしまいました。

第5~10位の方の主に指摘された減点ポイント

5位以降の3項目の結果とスコアは総合結果をご参照ください。

こちらでは、主な指摘ポイントのみ記載していきます。
-極性相違
-はんだ不足
-はんだブリッジ
-不ぬれ
-導体/ランド-浮き
-はんだウェッビング/飛散
などが主な減点ポイントとなりました。

第11位以降の方の主に指摘された減点ポイント

5位以降の3項目の結果とスコアは総合結果をご参照ください。

こちらでは、主な指摘ポイントのみ記載していきます。
-未実装
-はんだ吸い上がり妨害
-ラジアルリード-垂直
-はんだウェッビング/飛散
-ピンホール/ブローホール/ボイド
-はんだ供給面リードとホール内壁
-垂直方向はんだ充填量不足
-異物破片(FOD)
-導体/ランド-浮き
-ジャンパー線隣接部品の高さ超え
-最大フィレット高さ
-はんだブリッジ
-はんだ不足
などが主な減点ポイントとなりました。

総合結果

表に順位とスコアと番号、下の画像に今回本選に参加されました32名の方の分のすべての結果を記載しておりますのでご参照ください。
総合スコアは達成率・判定・減点などを総合して決定されますことをご理解ください。
是非みなさまの今後のより良いはんだ付け作業と評価のご参考にしてください。

順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
スコア 724/724 700/724 696/724 692/724 662/724 635/724 595/724 560/724 531/724 456/724
番号 E-2 D-3 C-3 E-1 E-3 F-3 H-4 B-4 H-2 G-4
順位 11位 12位 13位 14位 15位 16位 17位 18位 19位 20位
スコア 389/724 368/724 360/724 345/724 322/724 316/724 315/724 287/724 286/724 284/724
番号 C-4 C-2 G-3 G-1 D-4 C-1 B-2 E-4 A-1 B-1
順位 21位 22位 23位 24位 25位 26位 27位 28位 29位 30位
スコア 280/724 278/724 248/724 239/724 237/724 231/724 223/724 222/724 209/724 207/724
番号 A-4 A-2 B-3 F-1 G-2 F-2 D-2 F-4 D-1 H-1
順位 31位 32位
スコア 169/724 159/724
番号 H-3 A-3
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コンテストの模様を動画にしました!

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今回使用されたIPCの標準規格

今回使用されたはんだごて

はんだ吸い取り・ホットエア・ピンセットなどリワーク機能が充実したはんだ付けモジュールラインです。デモ機貸し出しも行っておりますので、ぜひこの機会にお試しください。

JBC モジュラーライン

相談から量産まで支援する、ジャパンユニックスの技術支援体制

JBC モジュラーライン

相談から量産まで支援する、ジャパンユニックスの技術支援体制

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