約10年ぶりの改訂となる『IPC J-STD-005』リビジョンBの日本語版が、先月より販売開始となりました。本規格では、ソルダペーストの認定および特性評価に関する要求事項を扱っており、ソルダペーストの試験方法、金属含有量、粘度、ダレ、はんだボール、タック、ぬれ性といった項目が含まれます。

また、『IPC-HDBK-005: Guide to Solder Paste Assessment』を併用することで、これらの評価を進める上で補完的な情報が得られます。

なお、2026年1月に開催の第40回ネプコンジャパンでは、IPCブースを設置し、新刊の日本語版を中心とした展示を行う予定です。ぜひこの機会に、弊社ブースへお立ち寄りください。

2025年10月下旬、ドイツのミュンヘンにて、IPC欧州委員会・タスクグループ会議が開催されました。

近年では、AOIやSPI等の自動検査のプロセス制御に関するIPC-9711シリーズをはじめ、サステナビリティ報告やIPC-CFX規格などの分野において、欧州の参加者が積極的に規格開発の議論をリードする場面が増えています。

3日間の会期中、より持続可能で信頼性の高いエレクトロニクス産業の実現に向け、参加者同士の意見交換が活発的に行われていました。

ソウルにて、第3回 K-Fest開催！

11月初旬、この度で3回目の開催となるK-Fest 2025が催され、韓国・ソウルの会場は、東アジアのエレクトロニクス産業関係者を中心に120名を超える参加者で賑わいました。

本イベントはGEAの主催で、エレクトロニクス産業における標準化と生産技術の最新動向を共有する場として位置づけられています。標準化委員会の会合のほか、「次世代規格とスマートファクトリーへの展開」をテーマとした開会講演や、はんだ接合の信頼性や工程条件最適化に関する事例の発表なども行われました。

第4回のK-Festは、来年11月に開催予定です。今後も、東アジア地域における標準化とエレクトロニクス製造技術の発展を後押しするプラットフォームとして、一層の役割が期待されています。

2025年11月中旬、ドイツのメッセ・ミュンヘンにて、productronica 2025が開催されました。50周年記念となる節目の開催となった今年は、1,600社が出展し、4日間の会期で47,000人の来場を記録し、過去最多となりました。GEAヨーロッパ・チームを中心に、GEAも出展を行いました。

同会場では、はんだ付けコンテスト2025の世界大会も開催され、各国・地域で勝ち上がった15名の代表が世界王者の座をかけて挑みました。優勝は中国代表、2位・3位はいずれもヨーロッパからの出場者でした。日本代表は、言語やツールなどチャレンジングな環境の中で善戦したものの、惜しくも入賞は逃しました。

【2025世界大会 – 上位入賞者】
1位 Ms. Yan Yang, Zhuzhou CRRC Times Electric Co., Ltd., China
2位 Ms. Eva Gobet, THALES SIX GTS FRANCE SAS, France
3位 Mr. Peter Richard Zsombok, BHE Bonn Hungary Electronics Ltd., Hungary

なお、2026年のはんだ付けコンテスト日本大会決勝は、来年5月の関西ネプコンにて開催されることとなりました。予選エントリーは12月中旬より、弊社特設ページにて開始予定です。2025年大会に引き続き、多くの皆さまの挑戦をお待ちしております。